ものすごく久しぶりのAI初心者企画!!
今回はテクニックではなく、アートボードのベースを作っていこうと思います。
これが本当の基本のき!
あくまで私の作り方なので、会社で決まりがある場合や
もっと使いやすい構造がある場合はそちらにしてください。
【はじめに】何故ベースがいるのか
「アートボードなんてぴったりサイズで適当に作ればいいんじゃないの?」
そう思う人も多いですし、実際そう思って仕事してる人もいっぱいいます。
なぜ必要なのか、それは・・・
事故を減らすため!
入稿時や、データの引き継ぎ、修正時などデータの先祖返りや消し忘れ、
トンボずれなどもう恐ろしいほど事故というのは起きてしまうものです。
(何回事故って肝を冷やし、上司に怒られ、精神的に壊れかけたかわかりません)
ちゃんと作れば、提案や提出の時にもそのままPDFにも出来るし、印刷することもできます。
また原寸での貼り合わせの時も楽になります。
なので、適当ではなくきちんとやりましょう。
個人的にはここがプロとして製作をするのと、素人との些細で大きな違いかなと思います。
【1】新規作成でアートボードを作る
今回は年賀状を作る設定で作って行きます。
Illustratorを立ち上げ、新規作成>詳細設定 をクリックします。
下記そのまま全ての項目を入力し、ドキュメントを作成をクリックします。
- アートボードの数: デザイン検証用にあらかじめ複数のアートボードを作ります。もっと必要であれば増やします。
- 幅・高さ:実際の制作物より大きなアートボードにします。今回はA4サイズ
- カラーモード:印刷物の場合はCMYK web素材ならRGBに
こんな感じになります。
【2】レイヤーを作る
次にレイヤーウィンドウから新規レイヤーを作成し
各レイヤーに名前をつけます。
- キャプション
- トンボ
- 枠(仮):仕上がりのイメージ線を作ります。入稿前にレイヤーごと消します。
- デザイン:デザインデータレイヤーです
- ガイド:ガイドをまとめておきます。入稿前にレイヤーごと消します。
【3】必要な枠線を全て作る
1のアートボードに(一番左の一番上)四角ツールで3つの四角を書きます。
- W(横)210mm*H(縦)297mm
- W100m*H148mm
- W80mm*H128mm(セーフティーの幅は印刷環境などによって調整してください)
3つの四角を全て選択して、整列ウィンドウの
整列>アートボードに整列 にチェックを入れて
アートボードのど真ん中に配置します。
【4】枠線をコピーして各レイヤーに配置する
真ん中の大きさの枠線(W100mm*H148mm)をコピーし
枠(仮)レイヤーと、トンボレイヤーにそれぞれペーストします。
(別のレイヤーにペーストされてしまった場合は、オブジェクトを選択したまま
レイヤーウィンドウの一番左の黒点を配置したいレイヤーまでドラッグ&ドロップします。)
【5】ガイドを作る
レイヤーウィンドウのガイド以外を見えなくします(目のマークを消す)。
次に全てのオブジェクトを選択(3つ)して全ての塗りと線を消します。
そのまま 表示>ガイド>ガイドを作成 を適応します。
これでガイドレイヤーは完成です。
ガイドの塗りと線を消さないと、ガイドを解除したときに突然印刷されてしまうオブジェクトが現れます。
無いと思ってもある事なので、ガイドを作る時は塗り線を消す癖をつけたほうが無難です。
【6】枠を作る
枠(仮)レイヤーの枠を選択して(そのほかのレイヤーは見えないようにする)
- 塗りの設定を消します。
- 線の太さ設定を0.08mm(webの場合は1pt/pt設定の場合は0.25ptくらい)にする
【7】トンボを作る
トンボレイヤーを選択して(そのほかのレイヤーは見えないようにする)
枠を選択し線と塗りの設定を消します。
そのまま 効果>トリムマーク を適応します。
このようにトンボが出来上がりました。
そのまま オブジェクト>アピアランスを分割 をします。
これは入稿の時にアピアランス分割を忘れないようにするためです。
トンボがずれてしまうと形が変わってしまうので大事故です。
ずれ防止の意味もあります。
【7】キャプションを作る
キャプションレイヤーを選択した状態で、文字ツールでキャプションを打ちます。
キャプションの内容は会社によって違うと思いますが、参考までに私はこんな感じです。
名前+サイズ+日付
最後にデザインレイヤー以外のレイヤーを全てロックします。
これでベースの完成です!
【8】別のアートボードに要素をコピーする
隣のアートボードにデザイン要素以外をコピーして増やします。
まずは、デザインレイヤーをロックし、それ以外のレイヤーのロックを外します。
次に 表示>ガイド>ガイドをロック解除 します。
全ての要素を選択して V→Return(win/V→Enter)で移動のウィンドを立ち上げます。
今回は右隣のアートボードにコピーするので
水平方向:210mm/垂直方向:0mm でコピーします。
下のアートボードにコピーしたい時は
水平方向:0mm/垂直方向:297mm でコピーしてください。
これで完成です!
デザイン作業をする時はトンボレイヤーは隠して(目を消す)おいたほうが作業しやすいです!
最初から塗り足しの幅を意識する事で、塗り足し部分に画像が足りない!などのトラブルも防げます。